相次ぐ不祥事…再発防止策を策定へ 県警と県公安委員会が会合 委員長「厳しい意見述べていく」

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鹿児島 2024.06.26 18:45

 不祥事が相次ぐ鹿児島県警で2024年4月以降、元幹部や現職警察官合わせて4人が逮捕・起訴されています。26日県警本部で県公安委員会の委員長らも出席し、再発防止について話し合う会議が開かれました。

 県警では2024年4月以降、捜査情報の漏えいをはじめ、わいせつ行為や盗撮行為の疑いで4人の元幹部や警察官が逮捕・起訴されています。中でも元生活安全部長、本田 尚志被告は、野川 明輝本部長を名指しして「犯罪行為を隠蔽しようとした」などと主張。本部長が隠ぺいを否定するなど大きな混乱が続いています。

 そうした中、再発防止策をまとめるための会合が26日に開かれ、県公安委員会の増田吉彦委員長をはじめとした委員、県警の幹部らが出席しました。西畑知明警務部長をトップとする県警側のプロジェクトチームと公安委員会が議論を重ね、再発防止策を作り上げていきます。

(県公安委員会 増田吉彦委員長)
「一連の事案の発生において県警に対する県民からの信頼は今大きく損なわれている。公安委員会と県民の代表として厳しい意見を述べていく」

  一連の不祥事をめぐり、24日からは、警察庁の監察官らが異例の特別監察に入っています。野川本部長を含む関係者からの聞き取りを行うほか、再発防止策についても指導します。県警と公安委員会の会合は毎週開かれ、7月中に再発防止策をまとめる予定です。